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2代目として登場したCJ43A
スズキ スカイウェイブ250の2代目として登場したCJ43A。
このモデルはヘッドライトがデュアル化され、シガソケットが搭載され、燃費が向上するなど、さまざまな進化を遂げました。2.jpg)
そのため、「走りのスカイウェイブ」と称される理由は、馬力だけでなく、スイングユニット式でありながらリンク式モノサスを採用している点にもあります。3.jpg)
このリンク式モノサスは、荷重に応じたプログレッシブな特性を持ち、優れた乗り心地と安定性を提供しています。
スカイウェイブは、他のモデルとは異なる独自のサスペンション設計にこだわり、ユーザーに快適な乗り心地を提供していたのです。
今回はスズキ スカイウェイブ250 CJ43Aのメンテナンスについて調べてみようと思います。
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まずはヒューズボックスを確認
エンジンはスムーズに始動できるのに、ヘッドライトだけがなぜか点灯しないというトラブルに遭遇したことがあります。
このような問題が発生した際にはまず、ヒューズボックスを確認します。
ヒューズボックスはスクリーン下のカバー内部に設置されていますので、まずはこのカバーを取り外しましょう。7.jpg)
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カバーを取り外すと、向かって右上にヒューズボックスがあります。12.jpg)
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ここには各種のヒューズが収められており、ヘッドライトのヒューズが切れていないかを確認することができます。
ヒューズは過電流などで破損することがあるため、定期的な点検が重要です。
スカイウェイブ250S(CJ44A)エラーコード、C58ははどういうことなのでしょう
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端子部の腐食や青さびなどの接触不良を確認
バイクの電装系トラブルを解決するためには、正しい手順でトラブルシューティングを行うことが重要です。
ヒューズ切れが無い場合、まず左側スイッチボックスを調べることから始めます。13.jpg)
フロントカウルを取り外し、左側スイッチボックスからのハーネス、黄色い配線カプラを見つけて外します。16.jpg)
左側スイッチ
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左側スイッチの黄色いカプラ
その後、カプラ内の導通状況を確認します。この作業により、配線の断線や接続の問題を特定し修理することが可能となります。
しかし、電装系トラブルの原因は配線以外にもさまざまな要因が考えられます。
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スイッチボックスも分解
カプラ内の端子部の腐食や青さびなどの接触不良など導通状況に問題がないとき、スイッチボックスも分解してみましょう。21.jpg)
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自動車のヘッドライトのLo/Hi切り替え端子部分には、接点復活剤(洗浄剤)を吹き付けます。
さらに、ヘッドライトスイッチの電源部分の配線にテスターを使用し、キーをONにした際に電源が流れているかを確認します。
ヘッドライトの点灯不良には、これらの点検と修理が効果的です。
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銅板の接点を点検
右側のスイッチボックスを分解して銅板の接点を点検することが重要です。23.jpg)
銅板の接点部分には、摩耗や溶解によって問題が発生する可能性があります。24.jpg)
特に銅板が動かなくなっている白いケース部分は、故障の兆候として疑わしき箇所の1つでしょう。25.jpg)
ヘッドライトバルブに高ワッテージなどを使用する際や、ヘッドライト電源に負荷がかかるようなアクセサリを使用すると、スイッチ部の熔解が引き起こされる可能性があります。
この白いケースに関係する4本線(黄色の太い線と細い線、オレンジ線それに赤い線)ですが、ヘッドライトのON・OFFとセルスタータースイッチの役割を担っています。
とても小さなパーツですが、バイクの始動と常時点灯の大きな意味を持っています。
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ヘッドライト電源の高負荷には注意
今回は、エンジンの始動や回転には全く問題がなく、唯一ヘッドライトが点灯しない場合のケースを確認しました。
スカイウェイブ250 CJ43Aのヘッドライトは、セルスタータースイッチを押しながらエンジンをかけるときにはヘッドライトが一時的に消灯します。
またエンジン始動中は(セルスタータースイッチはOFFになり)、ヘッドライトは点灯します。
実はこの切り替えを、上記前述のとても小さな白いケース内の丸い銅板と接点、及びスプリングで機能しています。
注意すべき点は、ヘッドライトの電源から高負荷のアクセサリ電源を取出す際には、この白いケースの熱による溶解が発生する可能性があります。
常時ヘッドライトがONのバイクであればこれほど問題にはならないでしょう。