
原因はプーリーポジションセンサーPPSの異常?
前回はスカイウェイブ250S(CJ44A)の、自己診断機能について説明し、その結果エラーコードC58が表示されました。
エラーコードC58における車両状態は、走行はできますがスピードは30Km程しかでません。
回転数のタコメータは上がりますが、フェイルセーフ機能が機能し、実質1速の固定となってしまいます。
これでは通勤に活用できません。
エラーコードC58 CVTの変速比不一致
車両状態:PPS信号と回転比の不一致が4秒以上継続したとき
確認すべき箇所:PPS、CVTベルト、CVTプライマリ/セカンダリプーリ
スズキのサービスマニュアルには上記のように記載されています。
今回はこのC58ははどういうことなのか調べてみようと思います。
プーリーポジションセンサー(PPS)を確認
個人的にはホンダ フォルツァMF08のレシオセンサーが、このプーリーポジションセンサー(PPS)と同一のような気がします。
レシオセンサーとレシオモーター、疑うべきはVベルトも?ホンダSマチックと機構がよく似ています。
エンジンの下に取り付けられたプーリーポジションセンサーは、駆動部内のプーリーの位置を確認し、スロットルの開度を検知する重要なセンサーです。
このセンサーが正常に機能しないと、バイクの走行に支障をきたします。例えば、スカイウェイブやフォルツァMF08などのバイクでは、プーリーポジションセンサーの異常により、低速走行や速度が上がらない状況に。
これはプーリー ポジション センサーで検知した信号と、回転比が同じでない状況が4秒以上続いたときに、CVTの変速比が不一致と判断されてしまいます。
スロットルの開度により抵抗値が閾値内で変化
プーリーポジションセンサー(PPS)にも異常が全くない場合。
(端子3本あり、外側2本の抵抗値の検電を行い、閾値内であったことが前提になります。スロットルの開度により抵抗値が閾値内で変化すれば正常です。)
全閉(抵抗値が小になります。)、全開(抵抗値が大になります。)
ここで注意して頂きたいことがあります。スロットル開閉時には、抵抗の数値が比較的にスムーズに推移します。
しかしながら、数値が極端に変化するようであれば、プーリーポジションセンサーの異常から交換を検討して下さい。
エアクリーナ下部に設置してある制御モーター
次に検査する項目はECUもしくは制御モーターになります。